HOLGAとは?

トイカメラHOLGA

HOLGA 120Sと120N

HOLGAは、プラスチック製のトイカメラ(おもちゃカメラ)です。特別な機能は何もありません。カメラの操作でできることは、ピントを合わせてシャッターを押すことだけ。ピントは絵を合わせる方式なので、簡単ですがいいかげんです。シャッタースピードと絞りは変えられない(公称:1/100秒, F8)ため、露光量はその日の天気とフィルム感度で決まります。

フィルムは、120フィルム(ブローニーフィルム)という種類のものを使います。もともとは6×6/6×4.5判カメラですが、ちょっとした工夫や専用のフィルムホルダーで、35ミリフィルムやポラロイド・フィルムで写真を撮ることもできます。いろいろなフィルムが使える万能カメラのようですが、普通のカメラのようにシャープで綺麗な写真を撮ることはできません。

このカメラからは、不鮮鋭なピント、周辺部の極端な光量不足、像の流れや二重像、収差の激しい描写、さらには不完全な遮光による偶発的な感光などにより、普通のカメラでは考えられないほど低画質な写真が生みだされます。

それでも、なぜか不思議な雰囲気を持つ写真ができたりもします。もし、あなたもHOLGAに興味を持ったら、さっそく手に入れてガシャガシャ撮り始めましょう!

HOLGAの種類

現在、HOLGAにはいろいろなタイプがあります。昔はHOLGAといえば、HOLGA120S(現在発売中の、HOLGA120Nに相当)しかありませんでしたが、近年HOLGAカメラの種類が増えてきました。

新しく登場した35ミリフィルムを使うHOLGA135シリーズはHOLGA120シリーズとはカメラボディとレンズも違い、フィルムサイズも違うため同じような写り方はしません。

また、HOLGA120シリーズ中でもHOLGA120PCはピンホールカメラなので、全く違う使い勝手と写りのカメラです。似たような型番になっているので初心者には分かりづらいでしょう。名称を Pinhole HOLGA120 とかにすれば良かったのにと思います。

HOLGA120シリーズの種類
プラスチックレンズ ガラスレンズ 特徴
120N 120GN ホットシュー付き※
120FN 120GFN フラッシュ付き
120CFN 120GCFN カラーフィルター内蔵フラッシュ付き

※ホットシューは、単体フラッシュ(ストロボ)を取り付ける部品です。

フラッシュ付きHOLGAはホットシューがないため、単体のフラッシュを使うことはできません。元からついているフラッシュが壊れてしまうと単体フラッシュをつけることもできなくなります。

初HOLGAを買うのに悩んだら、基本モデルであるHOLGA120Nをお薦めします!

HOLGAを買える場所

一番簡単に手に入れる方法はネット購入です(私も初HOLGAはネット通販で買いました)。実物を見る前にネットで買ってそのチープさに驚いてください。アマゾンなど多くのネットショップで販売されています。

ネット以外では、カメラ店、家電量販店や雑貨コーナーのある書店、ビレッジバンガード等の雑貨店などなど。最近はいろいろな場所でみかけます。

ただし実際にカメラを見てしまうと買うことを躊躇するかもしれません。もし、私が最初にこのカメラの実物を見ていたら、絶対に買わなかったと断言できます!

トイカメラの企画写真展も開催しているギャラリー・アビィ(大阪市)で買うと『HOLGAの使い方を教えます!』という素晴らしい特典がついてくるので、初めて買う人には特にお薦めです。でも、フィルムを使うHOLGAは製造が終わってしまったのでもう売っていないかもです……。