フィルムのスキャニング

フィルムのセット

フィルムをスキャンするためにはフィルム専用のフィルムスキャナ、または透過原稿ユニット付きのフラットベッドスキャナが必要です。ここではフラットベッドスキャナでのスキャンの方法を説明します。

私は、EPSON GT-X900(後継機種はGT-X970)を使用しています。

スキャナの原稿台
原稿台(スキャンするものを載せる台)が平面なタイプのスキャナは、フラットベッド・スキャナ(Flatbed scanner)と呼ばれています。
ブローニーフィルム用のフィルムマスク
原稿台にフィルムに応じた専用のフィルムマスクを取り付けてフィルムをスキャンします。写真はブローニーフィルム用のフィルムマスクです。
フィルムマスクにフィルムをセット
フィルムマスクにフィルムをセットします。画面に指紋が付かないようにフィルムは両端を持つようにします。
絵が逆さまになるようにフィルムをセット
このフィルムマスクにはフィルムの絵柄をどのようにセットするか示されています。[abc]に斜線が引かれていて、逆さまの[abc]が描かれています→絵が逆さまになるようにフィルムをセットします。これでスキャンしたときに左右が正しく表示されます。
フィルムのセット完了
フィルムのセット完了。この機種(EPSON GT-X900)では、6×6画面を同時に6カットまでセットすることができます。
ブロアーでゴミを飛ばす
ブロアーでフィルム両面のゴミを取り除きます。また、原稿台と上蓋のガラス面もきれいにしておきます。
ブロアー
ブロアー(ブロワー)はふくらんだ部分を握ると管の先端から空気がでて、その空気でゴミを飛ばす道具です。カメラやレンズをきれいにするときなどにも使います。大きいものほど効果が高いです。
フィルムマスクをスキャナにセット
フィルムマスクをスキャナにセットして、上蓋を下ろします。

ソフトウエアの設定

以下は、MacOSX10.4, PhotoshopCS3, EPSON scan 3.25J、スキャナがEPSON GT-X900、フィルムがカラーポジ・フィルムの場合です。

ソフトウエアを起動する
PhotoshopCS3のメニュー、ファイル > 読み込み > EPSON GT-X900...でスキャナのソフトウエアを起動する。
プロフェッショナルモード
スキャン・モードの選択。「プロフェッショナルモード」を選びます。
原稿の種類の選択
原稿の種類の選択をします。GT-X900には2つのフィルムモードがあり、フィルムホルダーを使う場合は「フィルム(フィルムホルダ使用)」を選択します。「反射原稿」はプリントなど紙をスキャンするときに選びます。
フィルムタイプの選択
フィルムの種類の選択。スキャンするフィルムがポジ・フィルムなので、「ポジフィルム」を選びます。
48bitカラーを選択
出力設定 > イメージタイプの選択。スキャン後にできるデータの種類(カラー/モノクロ)を決めます。スキャン後にカラー補整をする場合は、48bitカラーを選択した方が画質の高い画像が得られます。
環境設定
「ドライバによる色補正」、「常に自動露出を実行」にチェックマークを入れます。チェックマークを外したほうが良いときもあります。
画像補整
調整(画像補整)のチェックは補正量をコントロールできないのでOFFにしています。場合によっては有効かもしれません。

調整項目はやったほうが良い場合と良くない場合があります。その都度、試行錯誤していろいろ試してみるのがいいでしょう。決まったやり方があると楽ですが、撮る写真がいろいろなので仕方ありません。がんばりましょう!

スキャンの実行

プレビューボタンをクリック
「プレビューボタン」を押して、プレビューを作成します。
プレビュー
プレビュー画像が表示されました。
スキャン範囲を決定
画像上を斜めにドラッグすれば囲み線が表示されます。その後、四辺を動かして選択範囲を決定します。
ズームボタンを押す
「ズームボタン」を押します。
拡大プレビュー
拡大されたプレビューが表示されました。
プレビュー画像の検討
スキャン範囲を再調整します。自動露出の場合は、黒枠の切り取り方で画面の明るさが変わってくることがあります。本番スキャン前にプレビュー画像を検討します(このときは、濃度が足りないような気がしました…)
濃度設定
濃度設定の"より重い感じに"というプリセットを選んで画像に補整を掛けてみました。良い感じだったので「閉じる」を押します(良くなければリセットします)。
スキャンするサイズを決めます
出力するサイズを決めます。今回は幅1200ピクセルにします。解像度はウェブで使うなら72dpiのままで構いませんが、プリントするときはプリンターに応じた解像度にする必要があります。その場合は解像度を決めてから出力サイズを決定します。
スキャンボタン
スキャンボタンを押します。
スキャン画像
スキャンされた画像が表示されます。
90度回転
画像を90度回転します。
保存します
画像をPhotoshop形式(またはTIFF形式)で保存します。JPG形式は保存する毎に画像が劣化するので、ウェブ用の最終保存でしか使いません。

画像補整

ポジ・フィルム
ポジ・フィルムの場合は、ライトビュアーでフィルムの実物をみて画像を補整していきます。ライトビュアーとは、テーブル部分が発光してフィルムを透過光で見ることのできる道具です。
ネガ・フィルム
ネガ・フィルムの場合は、フィルムを見ても色は判断が付かないので記憶と感性を使ってモニタ上で色を調整します。
色調補正
スキャン画像の色調が思ったものでないときは色調を調整します。赤みが多いようだと、トーンカーブで赤のチャンネルだけカーブを下げたりします。いろいろやってみます。
ゴミ取り
ゴミ取りツール、スタンプツールなどでゴミを除去します。
ゴミ取り完了
きれいになりました。写真上のゴミは写真の見栄えに大きく影響します。
保存
保存します。
完成
完成画像。必要に応じて再度、色調補整やリサイズ(大きさ補正)をします。最終リサイズ後にシャープを掛けますが、シャープの掛けすぎはHOLGAらしさを激しく減じます。ウェブで使うときはJPG形式に再保存します。