120フィルムの代わりに35ミリフィルムを入れて、フィルムの先端を巻き軸のスリットに差し込んでフィルムを巻き上げていきます。フィルムカウンターの部分がそのままだと、フィルムが感光(写真が真っ白になる)してしまうので光を透さないテープなどで遮光します。撮影後に完全暗室でフィルムの巻き戻しを行います。
35ミリフィルムは撮影終了後に巻き戻しが必要ですが、HOLGAでは構造上巻き戻しが出来ないので、完全暗室またはチェンジバック(ダークバック)の中でフィルムの巻き戻しを行います。
完全暗室とは、夜に雨戸を閉めて部屋の電気を消して押入に入って5分くらいしても自分の手が見えないような暗い部屋のことです。自分の手が見えるということは光があるということなので、その場所は完全暗室ではありません!
少しでも光があればフィルムが感光します。チェンジバックは、明るいところでもフィルム交換ができる光を透さない袋状の写真用品です。
文章にするとややこしそうですが、やってみると案外簡単だと思います。この作業は途中で中断して明るいところにでることはできません。自信がない場合はフィルムを1本無駄にして、(目を閉じて)フィルムの取り出し〜巻き戻しの練習をしてからのほうが安心できると思います。
横方向の写る範囲は6×6の場合と変わらず、縦方向はフィルムの幅の分だけ狭く写ります。
35ミリフィルムで撮影 | 120フィルムで撮影 |
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さて、この特殊サイズが写真店などでプリントできるかは分かりません。プロラボだとやってくるところがあるかもしれませんが、おそらく普通の写真店では断られると思います。
私は6×6・35ミリフィルムとも透過原稿ユニット付きのフラットベッド・スキャナでスキャンして、デジタルデータを作ってからプリントをしています。
ここで紹介した以外に、HOLGAで35ミリフィルムを使うには市販されている35ミリフィルム専用ホルダーを使うという方法もあります。