メンテナンス

手入れと修理

レンズはきれいに。ほこりや汚れが多く付いていると、レンズの性能が発揮できません。ブロアーでホコリを吹き飛ばしてからレンズクリーナーで拭きます。

かなりの本数を撮ると、巻き上げダイヤルのカチカチというクリックがなくなってきます。これは、部品が摩耗するためです。撮影には支障ありません。

ファインダーのレンズが外れた場合は、ファインダーから見える範囲が変わります。レンズが付いていた場合より狭い範囲しか見えないはずです。撮影される写真には影響はありません。

巻き太り防止スポンジの交換

HOLGAの「巻き太り防止スポンジ」がへたってくると、フィルムが巻き太りしてくるようになります。

替えのスポンジは窓の隙間テープを使うと簡単です。
4センチくらいの長さを2つ作ります。
元のスポンジは両面テープで貼り付けられています。
元のスポンジをきれいに剥がします。
隙間テープをフィルム室に貼り付けます。右フィルム室は側面に隙間テープを貼った方が、フィルムの装填が楽にできるようになります。
フレームサイズマスクと巻き軸(スプール)を取りつけて、完成です。
フィルムを入れたところ。スポンジが常にフィルムを押さえつけるので、巻き太りが発生しません。

対策したにもかかわらず、巻き太りする場合は隙間テープを2カ所に貼り付けて圧着度を増せば解決できます。

同じカメラを使っても、すぐに撮りきってしまう時は問題なくて、長期間フィルムを入れっぱなしにしていると巻き太りになっていることがあります。フィルム入れっぱなしは巻き太りの危険が増すようです。予防的に隙間テープを2カ所に貼り付けておくのが良いでしょう。

シャッターの手入れ

長期間使っているとシャッターレバーが重くなったり、シャッターの戻りが悪くなったりします。シャッター部品の油ぎれの可能性があります。シャッター円盤に綿棒などで潤滑油を塗ると回復することがあります。

しかし、シャッターの円盤が大きく変形している場合は、潤滑油をさしても回復する見込みは少ないかもしれません。駄目元でどうぞ。

ネジをゆるめる
裏蓋を外して、ネジを2本ゆるめます。レンズとシャッターの部品が外れます。
リード線は切断しないように
レンズとシャッターの部品が外れたところ。つながっているリード線を切断するとフラッシュが光らなくなります。
シャッター
シャッターのスリットがある円盤とその下の円盤の間に潤滑油を塗ります。レンズに付かないように注意しましょう!
潤滑油を塗る
シャッターレバーを半分ほど引くと、部品が動いてスリットから下の円盤が見えるようになるので、綿棒で潤滑油を塗ります。シャッターを切ってみて様子を確かめてください。後は組み立て直して完了です。

シャッターが重くなったときに潤滑油をさせばとりあえずは動くようになりますが、一番の解決法は新しいHOLGAを買い直すことです。「えっ!ホルガって、こんなにシャッター軽かったの?」っていうくらい軽快なシャッター感ですよ。