全画面スキャン

全画面スキャンの方法

スキャナに付属しているフィルム用マスクを使う方法だとフィルム全画面のスキャンができません。そこで、原稿台に直接フィルムを載せるという方法で、フィルム全画面のスキャンをしています。

ただし、ニュートンリング(後述)の影響で画像のクオリティーは低下します

原稿台にテープを貼る
この機種(エプソンのGT-9400UF)では透過原稿はブローニーサイズまでしかスキャンできないので、原稿台にスキャン可能範囲を示すためテープを貼っています。ブローニーサイズまでしかスキャンできない機種だとサイズがぎりぎり。4x5サイズまでスキャンできるスキャナーを使えば作業が楽です。
テープの間にフィルムを置く
テープの間にフィルムを置きます。平らに置けないほど丸まっている場合は、フィルムの端をテープで原稿台に貼り付けます。
無反射ガラスを載せる
フィルムが平面でない状態が多いので、フィルムの上に無反射ガラス(ナングレアガラス)を置きます。ガラスで手を切る危険があるので注意して作業しましょう。

無反射ガラスはガラスのみが写真用品として売られていましたが、2020年現在は販売されていないようです。

無反射ガラスタイプの額縁を購入すれば、前面ガラスを使うことができると思います。写真の展示にも使えて一石二鳥かも!?

ガラスを持ち上げやすくするためにテープを貼っています
ガラスをそのまま原稿台に置くと持ち上げにくいので、端にテープを貼って容易に持ち上げられるようにしています。

同じ方法で35ミリフィルムをスキャンすれば、パーフォレーションを含む全画面をスキャンすることができます。

長〜い無用窓

レンガ壁のトマソン

ただし、スキャナの機種によっては専用のフィルム台を使わないと、フィルムモードでスキャンできないものがあるかもしれません。

ニュートンリング

小さい画像ではニュートンリングは目立たない
フィルムの上にガラスを直接載せる方法だとニュートンリングという干渉縞が出ることがあります。小さいものだとスキャニング後に画像処理で消すこともできますが、完全に出なくするのは無理なようです。

付属のマスクを使ってスキャンする場合は、フィルムと原稿台は接触しないのでニュートンリングはできません。

ニュートンリングが出ていても、画像のサイズが小さい場合やクオリティーの低い画像ではほとんど分かりませんが、画像のサイズが大きい場合、クオリティーの高い画像、特にプリントしたものでは非常に目立ちます

上の小さい写真は、この下に掲載している大きい写真を縮小しただけのものです。写真を小さくすると、ニュートンリングが見えなく(目立たなく)なるのが分かると思います。

部分拡大
モニタによっては写真中のニュートンリングが見えにくい(目立たない)場合もあります。